「新しいサービスへの不安を乗り越え、組織に浸透させる秘訣とは」
石黒健太税理士事務所様のケース
2016年に開業された石黒健太税理士事務所様は、業界をリードする先駆者として、メンバーが成長を実感できる組織作りや、AI・FinTechなどの最新技術を取り入れたサービスの開発等、新たな価値の創造に取り組まれています。繁忙期に「STREAMED」を導入し成功された秘訣と、昨年導入された「スキャンセンター for STREAMED」のサービスの活用について、石黒先生と、導入推進を担当された上之園様、竹内様にお話を伺いました(以下敬称略)。
事務所のご紹介を兼ねて、理念や大事にしていることを教えてください
石黒:弊社の経営理念は「企業の成長を加速させ、明るい未来を創造する」です。成長を目指す起業家の皆さまをサポートするにあたり、自社がモデルとなれるよう、さまざまなチャレンジをして成長していくことを大切にしています。税務や財務といった専門家としてのサービス提供はもちろん、メインである起業家のお客様に本質的な価値提供をしていきたいと考えています。
「STREAMED」を導入したきっかけを教えてください
竹内:確定申告期の作業量を減らすためです。導入前は、確定申告期にお客様から1年分の証憑が届いていたため、申告業務ができる職員も証憑の整理や入力にまわっていました。
それがとてももったいなかったうえに、確定申告期は忙しすぎて、一部の月次業務も止まってしまっていました。そこで当初は、確定申告期だけでも作業を軽減できたらということで、お試しのつもりで「STREAMED」を導入しましたが、実際に使ってみたところとても使い勝手がよかったので、そのまま今も利用しています。
昨年「スキャンセンター for STREAMED」もご導入いただいています。どのように利用していますか?
上之園:新規のお客様と契約した際、受注のタイミングによっては、期首から直近までの証憑を大量にスキャンする必要が出てきます。そういうときに「スキャンセンター」を活用することが多く、とても便利です。既存のお客様でも、1年分の証憑をまとめて頂戴する方もいらっしゃるので、そのようなときにも活用していく予定です。今は部分的に活用しているので、今後事務所全体で活用していくかは、使いながら検討していきます。
「STREAMED」の導入にあたって不安だったことはありますか
石黒:当時の懸念点はまず、コストがかかるということです。それまで弊社では、証憑をスキャンしてから会計ソフトに手入力していました。「STREAMED」に代えるなら、パートさんを雇う方が早くて安いのでは、という課題があったんです。ただコストに関しては、仕訳データ化の品質の高さや再チェックの必要性などを踏まえて、比較する必要があると考えています。その結果、今はほぼ「STREAMED」に任せていますね。
竹内:導入前は「どれだけ正確な仕訳データが納品されるか」という点が不安でしたが、思っていたよりも納得いく品質のデータで、「すごいな」と思いました。正確に仕訳できる部分とそうでない部分がはっきりしているので、「STREAMED」で担保できない部分だけ人がチェックする、という運用方法に落ち着き、効率的に活用できています。
「STREAMED」を組織全体に浸透させた秘訣はなんでしょうか
石黒:まず、新しいことを始めるときの枠組みや全体感は、私が意思決定するようにしています。
「STREAMED」の導入担当は竹内にお任せすることにしました。その際、マネーフォワード(クラビス)の担当と調整し、直接相談できる環境を整えましたが、直接的な介入はあまりしないようにしています。自由に仕事を任せた方が職員は伸びますし、担当としてもしっかりと意見を持ってくれるので。本当によくやってくれたと思っています。
竹内:任せてもらえる部分が多かったので、私も動きやすかったです。相談先や目指すべきゴールを教えてもらうだけで、あとは「まずはできるか試してほしい」というスタンスでした。当時は入社して1年ほどでしたが、石黒先生にしか決められないこと以外は自由に進められたので、とてもやりやすかったですね。
具体的には、どのように導入を進められましたか
石黒:まずは意思決定の段階で、極力シンプルな運用ルールを作りました。今回は、「現金取引は基本的に『STREAMED』を利用する」と決め、お客様によって使うかどうかの判断がいらないようにしました。中途半端なルールにすると、守らなくなる人が出てきてしまうので。
次に、導入の進捗が分かる一覧表を作成し、進捗が遅いところにはその理由を書くようにしました。
これは「STREAMED」に限った話ではなく、新しいサービスを導入するときは、いつもこのように見える化して、全職員が進捗を記入する仕組みにしています。そして、進んでいない場合はなぜ進んでいないのか、理由までしっかり追っています。
竹内:進捗が遅い理由としては、使い勝手が悪いというより「新しいものを取り入れることへの戸惑い」が多かったと思います。ですので、「それならしっかりルールを作って運用すれば問題ない」と考え、進捗管理も進めていきました。
「STREAMED」導入後の変化があればお聞かせください
竹内:確定申告で忙しい12月から3月までの間も、月次業務が滞ることがなくなりました。さらに「STREAMED」による効率化で創出した時間で、新しいことに取り組むことができるようになったのも、とても大きなメリットだと感じています。
また、これまでは繁忙期に新入社員が入社した場合、任せられる仕事も教える時間もありませんでしたが、「STREAMED」の操作やチェック作業を、やり方を指示して任せられるようになりました。
上之園:繁忙期でも、通常時と同じようにお客様とコミュニケーションできるようになりました。そして、月1回の業績報告会をしっかり実施できるようになったことは、一番といっていいくらい大きいメリットです。
今後の展望について教えてください
石黒:今後の5年間で、年商3億円を実現できる事務所体制を目指します。それに向けて、業界向けの勉強会を始めとした新しい取り組みも、いろいろと始めているところです。また、3億円規模になると個人ではなく組織としての力が必要です。その組織力を伸ばしつつ、今後も引き続き新しいことに挑戦していきたいですね。
上之園:年商3億円を目指すと、従業員数もぐっと増えてくるので、先生の思いを職員にどう伝えていくのかが課題になると思います。職員の年次によっても解像度は異なりますし、そのような状況でも皆で同じ方向を向くためには、どう伝えていくのか。そこを考えながら、私も一緒に頑張りたいです。
竹内:今はまだ規模的にも、先生の思いが職員に伝わりやすいと思います。私でも先生に言いたいことが言える環境で、とてもいい雰囲気だなと感じているので、規模が大きくなることには不安もあります。それでも、皆さんと一緒に成長していきたいですし、今の良さをそのままに大きい組織へと変わっていけると思うと、楽しみです。
石黒健太税理士事務所代表:石黒健太 様 上之園結 様 竹内鈴佳 様
業種:会計事務所プラン
所在地:京都市南区東九条西山王町11 白川ビルⅡ 502号室
サイト:http://www.ishiguro-tax.jp/
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